本サイトの提供情報は、「治療の参考」として提供するものであり、 実際の使用に当たっては、「添付文書」等の各製薬会社が提供する情報に従ってご使用ください。
最終データ更新日:2010-07-31
Cefcapene Pivoxil [CFPN-PI]
セフカペン ピボキシル, セフェム系(セファロスポリン系)
1. 商品名
先発品
- フロモックス小児用細粒100mg 【塩野義製薬】
- フロモックス錠75mg/フロモックス錠100mg 【塩野義製薬】
後発品
- セフカペンピボキシル塩酸塩細粒小児用10%「マイラン」 【マイラン製薬, キョーリンリメディオ】
- セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg「マイラン」/セフカペンピボキシル塩酸塩錠100mg「マイラン」 【マイラン製薬, キョーリンリメディオ】
- セフカペンピボキシル塩酸塩細粒小児用10%「YD」 【陽進堂, 富士フイルムファーマ】
- セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg「YD」/セフカペンピボキシル塩酸塩錠100mg「YD」 【陽進堂, 富士フイルムファーマ】
- セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「サワイ」 【沢井製薬】
- セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg「サワイ」/セフカペンピボキシル塩酸塩錠100mg「サワイ」 【沢井製薬】
- セフカペンピボキシル塩酸塩細粒小児用100mg「TCK」 【辰巳化学】
- セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg「TCK」/セフカペンピボキシル塩酸塩錠100mg「TCK」 【辰巳化学】
- セフカペンピボキシル塩酸塩細粒小児用10%「CH」 【長生堂製薬, 田辺製薬販売】
- セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg「CH」/セフカペンピボキシル塩酸塩錠100mg「CH」 【長生堂製薬, 田辺製薬販売】
- セフカペンピボキシル塩酸塩細粒小児用10%「トーワ」 【東和薬品】
- セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg「トーワ」/ セフカペンピボキシル塩酸塩錠100mg「トーワ」 【東和薬品, シー・エイチ・オー新薬】
- セフカペンピボキシル塩酸塩細粒10%小児用「日医工」 【日医工】
- セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg「日医工」/セフカペンピボキシル塩酸塩錠100mg「日医工」 【日医工】
- セフカペンピボキシル塩酸塩細粒小児用10%「JG」 【日本ジェネリック】
2. 日本における発売年
1997(平成9)年
3. 特長
- グラム陽性菌から陰性菌まで広い抗菌スペクトルと強い抗菌力を示す.
- ペニシリン耐性肺炎球菌,アンピシリン耐性インフルエンザ菌にも強い抗菌力を示す.
4. 承認済有効菌種
- セフカペンに感性のブドウ球菌属
- レンサ球菌属
- 肺炎球菌
- 淋菌(錠剤のみ)
- モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス
- 大腸菌
- シトロバクター属
- クレブシエラ属
- エンテロバクター属
- セラチア属
- プロテウス属
- モルガネラ・モルガニー
- プロビデンシア属
- インフルエンザ菌
- ペプトストレプトコッカス属
- バクテロイデス属
- プレボテラ属(プレボテラ・ビビアを除く)
- アクネ菌
5. 承認はとれていないが、臨床的に有効と思われる菌種
6. 用法・用量
- 通常,成人には塩酸セフカペンピボキシルとして1回100mg(力価)を1日3回食後経口投与する.なお,年齢及び症状に応じて適宜増減するが,難治性又は効果不十分と思われる症例には1回150mg(力価)を1日3回食後経口投与する.
- 通常,小児には塩酸セフカペンピボキシルとして1回3mg(力価)/kgを1日3回食後経口投与する.なお,年齢,体重及び症状に応じて適宜増減する.
7. 作用機序
- 細菌の細胞壁合成を阻害することにより抗菌作用を発揮し、作用は殺菌的である.(ペニシリン結合蛋白PBP3型に親和性)〔β-ラクタマーゼに安定〕
8. 血中半減期は中程度
経口 | β1/2 | 60.6分 |
9. 排泄経路
- 腎………約40%
10. 臓器移行性
- ◎:≧25μg/ml
- ○:25>~≧3
- △:3>~≧1
- x:1>
- -:データなし
- ※皮下組織データ
腎・尿路 | ◎ |
---|---|
肝・胆汁 | ○ |
喀痰・気管支分泌液 | △ |
骨髄 | ? |
骨盤腔 | ? |
臍帯血 | ? |
骨 | ? |
腹腔 | ? |
母乳 | × |
扁桃腺 | ○ |
羊水 | ? |
髄液 | ? |
腸管 | ? |
副鼻腔 | ― |
筋・皮下組織 | × ※ |
胸腔 | ? |
眼 | ? |
歯槽 | ? |
11. 副作用
- ◎:5%以上
- ○:0.1%以上5%未満
- △:0.1%未満
- ×:これまでに報告はない
- ?:頻度不明
- !:同系薬剤で報告がある
- !!:大量投与時に起こる
ショック | × |
---|---|
過敏症 | ○ |
腎障害 | ○ |
肝障害 | ○ |
消化器障害 | ○ |
血液・造血器障害 | ○~△ |
溶血性貧血 | × |
精神・神経系障害 | × |
聴覚障害 | × |
Vit.B・K 欠乏症 | × |
偽膜性大腸炎 | × |
電解質異常 | △ |
Antabuse作用 | × |
菌交代症 | ― |
12. 使用上の注意
禁忌
- 本剤の成分によるショックの既往歴のある患者
原則禁忌
- 本剤の成分又はセフェム系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者
慎重投与
- ペニシリン系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者
- 本人又は両親,兄弟に気管支喘息,発疹,蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者
- 高度の腎障害のある患者[血中濃度が持続するので,投与量を減らすか,投与間隔をあけて使用すること]
- 経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者,全身状態の悪い患者[ビタミンK欠乏症状があらわれることがあるので観察を十分に行うこと]
- 高齢者
相互作用 併用注意
臨床検査値への影響
- テステープ反応を除くベネディクト試薬,フェーリング試薬,クリニテストによる尿糖検査では偽陽性を呈することがあるので注意すること
- 直接クームス試験陽性を呈することがあるので注意すること
13. 標準菌に対するMICと臨床分離菌に対するMIC80,MIC60(μg/ml)
備考欄の「※」にマウスポインタを合わせると注釈事項を表示します。
このデータは、主として発売時のデータであり、必ずしも現時点に適合するものではありません。 最新データについては、各種サーベイランスデータをご参考ください。